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2008年01月30日

花咲く頃は

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冷たい北風のなか庭の木瓜(ボケ)の蕾が今年も小さく愛おしく膨らみはじめていた。
亡くなった姑が(そう、もう亡くなって20年前にもなる・・)嫁いできたときに植えられた
ものと聞かされていたから、ゆうに80才を超える古木だ。住人の勝手な都合で敷地
内を何度も引っ越し狭い庭とかの理由で枝々は短く切られ片隅に置かれても今日
貫禄十分の太い幹樹と地をしっかり這う根で齢?のわりには毎年濃い朱色のまるい
小さな花びらをいっぱい付けて可憐に咲いてくれる。
樹木の命は人間のそれよりも何とながいものか。家族の一人一人がその時代に花を
慈しみ愛でてきた思いが込められている。みんなが花のまわりで幾度と目を細めた
ことだろう。今年もあと一ヶ月もすれば・・・・。

先日恵比寿駅改札前の日比谷花壇の店先で色とりどりの生花のなか天井に付いて
いるのかと思えるほど大きく枝のしっかりした白木蓮の木が枝ものとして売られて
いた。真っ白な花びらは人の流れるステイションビルフロアー辺りを圧倒している。
「ここに来たときはまだ蕾だったんですよ。枝にまめにハサミを入れ水揚げをしたら
こんなに咲いてくれて・・・」店員さんが見上げている私に声をかけてくれた。


久しぶりに暖かい今日は友人が主催する「フラワー作品展」に誘われて日本橋に
出かけた。昔勤めていた会社の絵画クラブの同期友達3人組のひとりである。
プリザーブドのニュースタイル『組み替えてつくる新手法ヨーコフラワー』なんと特許
取得の新しい手法・・・・既存のプリザーブドの花を一端バラバラにしてその花びらの
形をハサミで切ったりして変え、あらためて違う種類の花をアレンジする。たとえば
バラ(花びらになる)とカーネーション(花芯になる)のプリザーブドがシャクヤクの
プリザーブドに変わってしまう。作品はどれも彼女らしく華やかで誠に女らしい。
ご主人の赴任先ロンドンでフラワーアレンジメントに触れてから今日まで頑張ってきた
という。共にあの時から35年程の年月が経ち色々あっただろうことを互いに聞くまで
ない。「ようやくこの年齢になってやっと自分の時間ができ始めたな、そんな気がする
ね。」互いにうなずいた。もうひとりご一緒できなかったOさんと3人でまた会うことに
約束して会場を後にした「凄いなぁ。よくここまで頑張って。」電車のなかで出版された
本を眺めながら一人呟いた。先ほどの彼女の綺麗な横顔と昔のそれと重なり変わら
ないと思いつつ年月の早さをまたここで感じてしまった

こんどの日曜は節分、そして翌日は立春を迎える。庭では寒さを堪えている木々たち、
土の中からそっと幼葉を覗かせている草花たちが今年も次から次と咲き楽しませて
くれるだろう。巡っている自然への感謝とともにまたみんなで愛でていこう。

投稿者 staff : 2008年01月30日 10:12

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