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2010年01月27日
沖縄 「めんそーれ」
初めての沖縄、機上から真っ白な雲間にきらきら輝く青い海に囲まれた島が見える。
名護市長選の当日だった。降り立った那覇市街の様子は特別なことはなにもなく、
「めんそーれ」(いらっしゃい)の看板の文字がときどき目に飛び込んでくる。
1日目は、レンタカーで沖縄自動車道(高速)を美ら海水族館に向かいひた走る。
沖縄の真ん中を縦走するこの道は思いがけなく山並みを望みながら走り海は見え
ない。見えてきたとはしゃいでいると終点地の許田IC、名護市内はすごい渋滞で
びっくりしてしまう。今まさに投票をされている住民の方達のことを思った。やっと
海岸線を走る静かな58号を走る。あいにく雲空でいまいち海の色が違うと昨年の
夏に来てそのキレイさを満喫していた娘がハンドルを握りながら悔しがる。
途中、本島から車で渡れる離島、瀬底島(せそこじま)に寄り道をする。近代的な瀬古
大橋を渡りビーチの白い砂浜を歩く。本来ならもっときれいな海だそうだ。夕日を見た
かったという。でも十分にきれい。
「美ら海水族館」 ジンベイザメやマンタが優雅に泳ぐ水槽ガラス添いのテーブルで
飲んだコーヒーは思い出深い。くつろいでいる人間に突然に近寄ってくる魚たちは
地上の大きな鳥のように飛んでいるようにも見え視覚の不思議さが印象的だ。
58号海岸線を走り恩納村(おんなそん)にあるホテルに着いたのはすっかり夜に
なってしまっていた。
早朝まだ真っ暗な空を見上げた。目を疑うくらいボタン雪のような星が天上から
落ちてくるかと思うくらいいっぱい輝いていた。目を凝らすと間に小さな小さな
星たちもだんだんと見えてきた。こんな体験は学生の頃以来思わず手を合わせる。
沖縄南部知念半島東の太平洋上にある細長い島、久高島(くだかじま)へ。フェリー
で30分。琉球神話でアマミキヨが降り立った地、五穀発祥の地、神の島と呼ばれる。
自転車を借り、昔ながらの石垣の続く街並みを抜ける時折木々の間から青い澄んだ
海が望める。石段を降り岩場を歩くと水平線がまあるく広がり見下ろせば透明な
海の水が出迎えてくれた。フバの木々が茂る1本道を抜けると島創りの神アマミキヨ
が降臨されたという浜へと続く。さすが「癒しの地」、自然のパワーを身体いっぱい
浴びることができた。汗もかくほどよい天気だ。
昼食は桟橋近くの店で沖縄そばをいただく。海ブドウ天ぷらがのっている。
突然スコールのような雨が落ちてきた。何とラッキーなことだろう。やはり神がおいで
なのだろうか。店の猫と雨が止むのをのんびりと待った。
糸満市(いとまんし)にある「ひめゆり平和祈念資料館」へさらに南下する。
第二次世界大戦末期、師範学校と第一高等女学校の生徒教師が陸軍病院に動員、
6/18日本軍の解散命令によって戦場に放り出され大勢が亡くなった。「ひめゆり
学徒隊」と呼ばれた彼女たちが体験した現実を生存者の証言と資料によって今も
明らかにしている。夜、残波岬(ざんばみさき)を経由してホテルに戻る。
今日は沖縄最後の日、読谷村(よみたんそん)「やちむんの里」を訪ねる。人里離れ
た緑の自然の中に点在する赤瓦の作業所で多くの陶工が働いていた。時間がゆっ
くり流れていて心地よい。お気に入りの茶碗・皿・コップを購入し満足な気分になる。
若い時に本気で憧れた職業でもある。厚みのある湯呑・ガラスコップが口元にこんな
に優しい器だと分かったのは家で使ったとき初めて知った。温かい気持ちになった。
嘉手納米軍基地傍の海沿いカフェレストランで早い昼食事に。突然凄い爆音が
青い空を切り裂く。黒い戦闘機が4機真上にあった。
太陽が照らす海に若者はサーフィンを楽しみ基地の家族が散歩を楽しんでいた。
沖縄を語れない。今、沖縄の方達の幸せは決まっている。しかし・・・。
また、季節が変わったらこの地に来たい。今度はどこまで走ろう。船で渡ろう。
投稿者 staff : 2010年01月27日 23:11